ストーリー

STORY

ホップとの出会い

ある年の旅行中、飲もうとしたビールにはホップが浮かんでいました。
初めてのことにおそるおそる口を近づけてみると、なんといい香り!
ひとくち飲んだら、口の中にフワッと広がるいい香りが、ビールを一層美味しく感じることができました。

この時は、そのホップを栽培しようとは夢にも思わず...

ホップのはじまり

近江ハルバ協会(旧 近江バジル協会)では、「近江バジル」の栽培を2014年より始めて参りました。
2021年、スタッフから「次の農作物にチャレンジしたい!」という思いが起こり、様々な作物がピックアップされ、ホップもその中の一つでした。

その時、思い出したのです。

あのビールの味と香りを近江で!

この滋賀(近江)で美味しいホップをもう一度味わいたい!!
その年、2021年はスタッフでマーケティングリサーチを行いました。
ホップは、我が町長浜に適しているのか?育て方は?知らないことばかり。。まったくの素人でした。

ホップについて学習の日々

ホップ農家さんへの電話でお話をお伺いしたり、ネットで検索したり、文献を読んだり、時には、京都の国会図書館へも調べに行きました。

翌2022年、「土日は予定を空けておいてよ」を合言葉に、全国の圃場へ視察に!

ホップを栽培しよう!

ある日、近江バジルの栽培肥料として活用させて頂くビール粕のご提供をSDGsの取組で協力いただいていた長濱浪漫ビール様から「ホップの栽培をしてくれる農家を探している」と聞きつけ、「バジルと同じハーブ類だから、ホップも一緒に作ってくれないか!」と神様のようなタイミングでお声がけいただき、背中を押されたのです。

ホップの栽培を加速

もう一つのホップ栽培を決断する理由として、さまざまな気候が入り混じり、琵琶湖の湿度が程よく作物の成長を促す、農業に適した滋賀県ならではの、もっと持続可能な農業をしたい。
そんな想いで『近江フレッシュホップ』を立ち上げることにしました。

運命的な出会い

全国のホップ農家を回る中で最終的にたどり着いたのが、大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターになられた、一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会代表の藤原ヒロユキさんの京都市与謝野町にある圃場です。

藤原さん指導のもとで

毎週土日に藤原さんの圃場でご親切な指導のもと、お手伝いをさせていただきました。
藤原さんの圃場へ通う中で、藤原さんの圃場の魅力にどんどん惹かれていき、「ホップの香りと味を滋賀の皆さんにお届けしたい」という想いはますます強くなりました。

そしていよいよ栽培へ

2022年4月23日、長濱ロマンビールさん、ブルーメの丘からホップの苗を譲渡していただき、いただいた苗はその日のうちに試験農場へと植付けを行い、いよいよ近江での栽培開始となりました。

はじめての収穫

ホップは基本的に栽培を始めてから3年目まで安定しないといわれていますが、わたし達の植えたホップはラッキーなことにすくすく育ち、2023年8月には一定数の収穫をすることができました。

近江フレッシュホップの目標

2023年9月23日に「近江フレッシュホップの取り組みについて」一般社団法人 近江ハルバ協会としての今後の活動と取り組みを発表をさせていただき、「やるぞ!」という気持ちを発信させていただきました。

『近江フレッシュホップ』の事業を通して「耕作放棄地問題の解消」「老若男女関係なく全員参加できる農業の実現」「産官学連携」そして「ホップを特産品にする」ことで滋賀県をより一層盛り上げたいと考えております。